19世紀半ば、産業の急速な拡大が進むアメリカ。ソローはウォールデン池のほとりに小屋を建て、自給自足の生活を始める。2年2カ月にわたる森での暮らしの中で、彼は自然を観察し、自己について、そして人間と社会について書きつづった。物質社会に警鐘を鳴らし、シンプルに、自由に生きることを説いた必読の書。本書では、全17章のうち冒頭の「経済」「住んだ場所と目的」の2章を収録。
アメリカ・マサチューセッツ州コンコード生まれ。ハーバード大学を卒業後、教師などさまざまな仕事をする一方、兄や当時親交をもっていたエマソンの影響で自然に親しむようになる。森での生活体験をまとめた『ウォールデン 森の生活』(1854) は、ネイチャーライティングの源流であると同時に優れた哲学書としても高く評価され、後の時代の詩人や作家、自然主義者に大きな影響を与えた。