親からも乱暴者と爪弾きにされてきた坊っちゃん。物理学校を卒業し、唯一愛情を注いでくれる婆やの清を東京に残して、数学教師として四国の中学へと赴くが、そこにはよこしまな教師やいたずら盛りの生徒たちが待ち受けていた。一本気で正義感あふれる江戸っ子の坊っちゃんが、彼らに果敢に立ち向かう。英語で読んでも面白い、最も広く愛読されている夏目漱石の痛快ユーモア小説。
江戸牛込に生まれる。帝国大学 (現在の東京大学) 英文科卒業。1900年から1902年には、文部省の命で留学生として英国に滞在する。帰国後、大学で教鞭をとる傍ら1905年に『吾輩は猫である』で文壇に登場。以降、『坊ちゃん』『三四郎』など数多くの作品を発表し、日本を代表する作家となる。晩年は病に苦しめられながらも、『こころ』『行人』などの名作を生み出した。