日本に帰化し、日本古来の伝承や民話をこよなく愛した「小泉八雲」ことラフカディオ・ハーン。彼の代表作『怪談』は、各地の伝説や転生譚、幽霊話を集めて再話した怪奇文学集である。本書には『雪女』『ろくろ首』などおなじみの怪談から、姿を変え、時を超えて生き続ける乳母の愛が美しい『乳母桜』まで、7篇を収録。
アイルランド人の父とギリシア人の母のもとに生まれる。イギリスとフランスで教育を受け、1869年に渡米。新聞記者として活躍する。1890年に来日し、翌年日本人女性、小泉節子と結婚。日本の民族文化に魅せられ、1896年に日本に帰化し、小泉八雲 (こいずみやくも) の名で日本をテーマとした数々の著作を残す。主な著書に『怪談』『心』などがある。