予定調和なモデル会話で学習しただけでは、現実のビジネスの現場を乗り切ることはできません。ビジネス社会における英語コミュニケーションの研究が専門の田中宏昌教授がおくる、世界とたたかうビジネスパーソンのための英語本。実際に起こった様々なシーンの「悪い例」をあげ、どこがどう問題なのかを丁寧に解説、その後「よい例」を学ぶことで、トラブルに動じない英語の使い方が身につきます。言葉や文法だけではなく、多様な世界の文化や価値観のあり方をも伝えたいという田中教授の熱い思いがあふれています。NHKテキスト方式の反復練習で、あなたのグローバルな戦闘力をぐっと底上げしてくれる1冊です。音声CD付き。
英会話スクールも、参考書の学習でも、モデルとなる会話の中には実際の職場で直面するトラブルが含まれていないことがおおい。モデル会話は予定調和的にスムーズに進んでいく。そこには、初めてのアジアでのビジネスで自分と同じように緊張した相手もいなければ、受注関係における微妙な力関係も存在しない。そういった場で練習した後に、実際の仕事での英語に立ち向かうとやはり肩に力が入ってしまい、うまくできないことがあるだろう。
本書ではまず「悪い例」を紹介している。これらの例の大半は、私の企業でのコンサルティング経験の中で、直接目にしたもの、聞いたものである。つまり実際に起こった問題である。読者のみなさんは、こういった経験者の学習したエッセンスを「悪い例」の中から学んでいただき、現場ではどのような問題が起こりうるかを予測できるようになっていただきたい。それぞれの悪い例の後には「いい例」が紹介されている。これは先輩のアドバイスのようなものと考えていただきたい。「いい例」を学ぶことで、それぞれの問題への対応方法がインプットされるはずである。
ー 著者「まえがき」より
立教大学経済学部卒業。テンプル大学教育大学院博士課程修了。マイクロソフトなどの企業において、組織開発・教育プログラム開発のコンサルティングを行う。現在は明星大学人文学部教授。ビジネス社会における英語コミュニケーションの研究を専門分野とする。1999年から2001年まで、NHK教育テレビ「英語ビジネスワールド」の講師。2003年、NHKラジオ「ビジネス英会話」講師。『グローバルビジネス英会話』シリーズ (アルク) など、ビジネス英語を中心に著書多数。